ロスフラワー®を商品の素材に活用した取り組み

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クリスマス装飾で使用したロスフラワー®を商品の素材に活用。
他企業との共創で目指す、フラワーゼロウェイストに向けた取り組み

株式会社RIN(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:河島春佳 以下RIN)は、クリスマスの装飾で使用したロスフラワー®*1を、商品の素材として活用する仕組みづくりに取り組んでいます。
様々な企業と共創し、フラワーゼロウェイストを目指すなか、今年は3社とそれぞれコラボレーションし、商品開発をしました。
・株式会社日本香堂(本社:東京都中央区、代表取締役社長:土屋義幸、以下 日本香堂)
お線香ブランド「かたりべ」
・株式会社山櫻(本社:東京都中央区、代表取締役社長:市瀬豊和、以下 山櫻)
エシカルブランド「rik skog」のコトハナ箱
・モリリン株式会社(本社:愛知県一宮市、代表取締役社⻑:森 俊輔、以下 モリリン)
循環型繊維マテリアルPANECO®

*1 日々、生花店や式場などでは、短い役目を終えた花たちが、まだ美しいうちに捨てられています。生産現場では、市場に出荷できない規格外の花も、廃棄されています。それらの廃棄予定の花を、RINではロスフラワー®と名付けています。

花の命を最後まで大切にする、取り組み

「花のロスを減らし、花のある生活を文化にする」ことをミッションに掲げているRINでは、生産現場や市場ででたロスフラワー®を買い取っています。そのロスフラワー®をドライフラワーにして、百貨店などの商業施設のクリスマス装飾として活用。ロスフラワー®の美しさや存在を周知したのち、装飾後はノベルティとしてブーケやリース、サシェに作り替えています。
さらに、他企業と共創することで、ロスフラワー®を商品のマテリアルとして最終活用する仕組みづくりを、今年から始めました。

日本香堂のお香ブランド「かたりべ」

発売25周年を迎えた、日本香堂のお線香ブランド「かたりべ」は、
“本物の自然な花の香り”にこだわったお線香。
リニューアルにあたり、RINのロスフラワー®が原材料の一部に使用されました。
装飾で使い終わったロスフラワー®や、山口県のバラ、熊本県のラナンキュラスやデルフィニウムなど、乾燥させたロスフラワー®を購入し、製品に使用しています。自然の恵みから抽出した精油を配合し、調香師によって創られたお線香は「ラベンダー」「白梅」「花橘」「ホワイトローズ」の4種類です。

日本香堂のお線香ブランド「かたりべ」

山櫻のエシカルブランド「rik skog」のコトハナ箱

名刺、封筒などの紙製品メーカーである山櫻が手掛けるエシカルブランド「rik skog」のコトハナ箱。
装飾で繰り返し使用し、これ以上使えない状態のRINのロスフラワー®を粉砕したものと、森林認証パルプと混ぜてこれを金型に流し漉き上げ、モールド成形したものが、コトハナ箱です。
この箱にRINのロスフラワー®をアレンジし、花のギフトボックスをつくりました。
このギフトボックスは、2024年9月4日から9月6日、東京ビッグサイトで開催された「第98回 東京インターナショナルギフト・ショー® 秋2024」内のエシカルスタイルフェアにも出展。バレンタインデーや母の日など、様々なシーンで活用いただけるギフトやノベルティとして、提案展開していきます。
花も箱もその背景に物語、「コト」があるサステナブルな素材を使い、
贈られるシーンの様々な「コト」を花で飾って長く伝える「コト」も花(ハナ)もある日常を演出する、それがコトハナ箱です。

山櫻のエシカルブランド「rik skog」のコトハナ箱

モリリンの循環型繊維マテリアルPANECO®を使用した「ロスフラワーPANECO」

モリリンのPANECO®は、⾐類繊維を原料とし、循環型繊維リサイクルボードです。
加工性に優れていて、空間の内装、ディスプレイ什器、家具など、多種多様な目的に使用することができ、使用後も再びリサイクルボードとして、再資源することが可能なマテリアル。
ここに装飾で使用した色鮮やかなロスフラワー®をほどこし、ロスフラワーPANECOを共同開発しました。
今後は、店舗什器、イベントのパネルなど、PANECO®独自の強度を生かした展開をしていきます。

モリリンの循環型繊維マテリアルPANECO®を使用した「ロスフラワーPANECO」

株式会社RINは、今後もこのような他企業との共創を通じて、
花の資源活用の循環を目指してまいります。

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